連載スタート! 北千住パワースポット巡り

連載スタート! 北千住パワースポット巡り

■「パワースポット」は生活のサプリメントになってくれる場所。

千住は江戸時代から奥州・日光街道の第1番目の宿駅「千住宿」として発展してきた、賑やかでエネルギッシュな街。
そんな歴史ある千住の街に存在するパワースポットをご紹介しようというのが、この連載エッセイ「北千住パワースポット巡り」です。

ところで、パワースポットとはいったいどんな場所なのか、皆さんはご存知でしょうか?
慌ただしい日常で気持ちを切り替えたり、自分の内面を見つめたり、気力を上げるために活用する、生活のサプリメントになる場所、この連載ではそんなところを”パワースポット”と定義しようと思います。
ですから、お寺や神社といった昔からの祈りの場所、そして時には川や森といった、自然の景観そのものを指す場合もあります。

新年度も始まり、子どもの入学や進級、または自身やご家族での転居、転勤などを経験された方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そういった状況の変化はたとえ心躍るようなものであっても、普段より心が落ち着かなくなることもあるでしょう。
私はこれまで、気持ちがざわついたり、また自分ができることはやり終えて後は相手や状況次第というときなどに、
しばしば神社やお寺を訪れ、願いをお任せすることで気持ちを切り替え、不安を手放してきました。
そうやって北千住のポイントとなる場所を訪れることで、自分の気持ちを見つめなおしてホッとできたり、元気を出せたり、背中を押してもらえたりすることもあります。

そこでこの連載では、神社神縁ツアーを行う株式会社アテア代表の大杉日香理(おおすぎひかり)さんに監修をお願いし、大杉さんと北千住の街を歩きながら神様や土地のメッセージに耳を傾けることで、北千住の魅力あふれるパワースポットを再発見していくことにしました。
大杉さんは、幼少期から神様・樹木・土地といった存在と交流し、さまざまな訓練により神様からのメッセージを言語化しています。
開運コンサルタントとして各メディアで活躍され、神社や神様に造詣の深い方です。

どの街にもさまざまな特色があります。おしゃれをして歩きたい街、子どもと一緒になって遊べる自然あふれる街、仕事をするならここ!という憧れの街。そういった土地の特色の背景には、その土地ならではのパワースポットと呼ばれる場所が影響していることもあるでしょう。
北千住のパワースポットを知ることで、この街の特色を新たに発見できることにも期待しつつ、まずはこちらをご紹介いたします。

 

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■ひとりで考えをまとめたいときに
[月松山 照光院 長円寺(ちょうえんじ)]

 

月松山の扁額は、明治の寺子屋「群雀堂」3代目当主 正木健順の筆

月松山の扁額は、明治の寺子屋「群雀堂」3代目当主 正木健順の筆

所在地:東京都足立区千住4-27-5
http://adachikanko.net/midokoro/archives/23

350年以上の歴史がある真言宗の宗派のひとつ、新義真言宗。
この宗派のお寺に当たる長円寺は、寛永4年(1627年)に創建され、本尊は薬師如来です。
参道の両側にカラタチの生垣が続いていたことから「からたち寺」の通称で、長く地元の人から親しまれてきたそうです。

まずは、門をくぐって左側にいらっしゃる石造、魚藍観音(ぎょらんかんのん)様にご挨拶。魚藍観音とは、三十三観音に数えられる観音菩薩のひとつで、中国唐の時代に法華経を広めるために現れた、魚を扱う美女を表したと言われています。

この観音様はお隣の氷川神社のかつての本地仏様です

この観音様はお隣の氷川神社のかつての本地仏様です

このとき、最初に少しかがんで観音様と目線を合わせるのがポイント。
神様や仏様は、きちんとした挨拶をしてくれる人に好印象を抱いてくれます。そのためにも、仏様へのご挨拶はまず目線を合わせることが大切。
目を見ない挨拶より、視線を合わしてくれたほうが相手の話を聞きたくなる、というのは、人間と同じですよね。

お寺に入って右奥には「子福成就」のお稲荷さんが鎮座しているため、子どもに関する願い事が多く寄せられているようです。
お稲荷さんとのコミュニケーションの作法は、しっかりとお社に目線を合わせて、目の前に稲荷の神様がいるとイメージしながら、心の中で笑顔になってご挨拶をします。
ご挨拶を終えたら、ぜひお願い事もしてみてください。

本堂には薬師如来様が祭られます

本堂には薬師如来様が祭られます

長円寺はちょっと心を緩めて何か考えをまとめたいときに、ひとりで訪れたい場所です。
取材時には境内に色とりどりの花が咲いていて、その鮮やかな色が印象的でした。

山門の横には「めやみ地蔵」様。木製の車輪を回し、お地蔵様に目の病にまつわる願いを伝えます

山門の横には「めやみ地蔵」様。木製の車輪を回し、お地蔵様に目の病にまつわる願いを伝えます

 

■気持ちを落ち着かせてくれる場所
[千住氷川神社]

 

境内には幾本も樹齢を重ねた大木が並びます

境内には幾本も樹齢を重ねた大木が並びます

所在地:足立区千住4-31-2
http://adachikanko.net/midokoro/archives/15

次に足を運んだのは、元禄4年(1691年)に長円寺境内に創建された千住氷川神社。
明治3年(1870年)、長円寺と産子(うぶこ)が千住氷川神社に社地を定める申し入れをし、明治5年(1872年)にこの神社は千住宿北組(千住4丁目)の村社(そんしゃ)に定められました。
現在の社殿は明治42年(1909年)の造営です。

宝暦元年(1751年)に千住宿で開塾した寺子屋「群雀堂(ぐんじゃくどう)」の二代目塾主、正木大助(まさきだいすけ)の生涯についての碑が境内にあります。足立の教育を語る上で貴重な資料です。

ほぼお隣りの長円寺とともに、ちょっと気分が落ち着かないとき、不安を感じているときに訪れたい、重厚な雰囲気を感じるこの神社、名もない神様の性質か、しっかりと落ち着いた考えを持てる場所です。

本殿に向かって左手にある、天満宮・稲荷神社・猿田彦神社といった、主祭神とは別の神様が祭られている摂末社(せつまつしゃ)にも、ぜひ参拝してください。
とくに猿田彦様は、お参りされる方にこれからの道を示してくださる神様です。

摂末社とは、本社に属してその祭神と縁故の深い神様を祭った小規模の神社を指します

摂末社とは、本社に属してその祭神と縁故の深い神様を祭った小規模の神社を指します

そして注目は、摂末社の拝殿の前に向かい合っている狛犬。立ち上がって尻尾が上がっている珍しい形です。
なぜこのような形なのかは調べてもわからなったのですが、どこか力強さを感じさせてくれます。

「吽」の狛犬。もちろん「阿」のほうも同じく四肢で立っています

「吽」の狛犬。もちろん「阿」のほうも同じく四肢で立っています

本殿と摂社末社との中間辺りにある御神木は、ご挨拶すると女性性、婦人科系の問題、子宝や子育てなどによいのだそうです。
大杉さんが御神木にご挨拶されたとき、御神木自らが教えてくださいました。

拝殿側、つまり鳥居をくぐって木の裏側からのご挨拶を好まれる御神木

拝殿側、つまり鳥居をくぐって木の裏側からのご挨拶を好まれる御神木

私はこの神社に、小学校に通う子どものことで悩んだときに立ち寄ったことがあります。
神社の由来や御神木のお役目、さらには寺子屋につながりがあると知り、不思議なご縁を感じます。

 

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■静寂と自然の美しさとに包まれて

こちら2箇所のお寺・神社を訪れて感じたのは、その静けさです。
ターミナル駅ということもあり、賑やかな北千住駅から徒歩5分という近さにもかかわらず、周りが住宅地であるため、耳にするのは時折聞こえる電車の音のみ。
この電車の音すら、風や滝のような自然音のように思えてしまいます。

そして、取材時にそれぞれの境内で目にした花や樹木。
咲き誇る見事な花々の美しさや時を重ねた荘厳な大樹などは、境内の静寂とあいまって、
美しいものを見ると自ずと心は落ち着くのだという当たり前のことを、改めて知ることになりました。

ところで、パワースポットというと、どこのお寺や神社でも静かで重厚といった同じような場所なのでしょうか?
それは、次の神社に行ってみることで、まったく違うのだということがよくわかりました。
人間でも、他人と一緒に盛り上がりたい人、寄り添ってほしい人、甘えたい人などそれぞれ違います。
実はそれと同じように、パワースポットとなる場所にも、そこにいらっしゃる仏様、神様の影響を受けてさまざまな雰囲気が作られています。

次回は、こちらも北千住駅からすぐの、まるで明るい待合室のような神社についてお届けします。

[監修者プロフィール]

氷川神社本殿前の大杉さん

氷川神社本殿前の大杉さん

大杉 日香理(おおすぎ ひかり)
開運コンサルタント・日本神話研究家・株式会社アテア代表
アテアwebサイト
大杉日香理ブログ 大杉日香理の神社開運:アテアメソッド

幼少期から神様・樹木・土地といった存在と交流、さまざまな訓練により神様からのメッセージを言語化する力が培われる。
多くの人に神様や魂のことを知ってほしい、可能性を開花させてほしいという想いから、
一般企業の勤務を経て、2007年から開運コンサルティング、神社神縁ツアーを開始。
お客様が本質を生かし、自分らしくスムーズに人生を進む方法を伝えている。

(文責:馬場じむこ)

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